自転車に乗れない雨の日は意外と少ない?
コラム監修:自転車総合研究所 所長 古倉 宗治
東京は先日梅雨入りをし、じめじめした鬱陶しい季節になりました。
「今日はどのくらい雨が降るんだろう」「今日は何時ごろ雨が降るんだろう」
この時期は毎朝、天気予報のコーナーが始まると、朝食の準備をしていようが、子供の世話をしていようが、必ずテレビの前に行き、気象予報士の一言一句に一喜一憂する。そんな日々を送っています。
長引く雨のせいで、洗濯物が乾かない、髪の毛にくせがつく、頭が重い・・・など、数々の悩みとともに、自転車を使うか使わないかの判断も、またひとつの悩みではないでしょうか。特に小雨の時はどうでしょうか?迷ってしまいますよね。徒歩に変更するかもしれませんし、気にならないなら自転車を使うかもしれません。
気象庁の雨量のデータによると、東京駅における平日朝の通勤通学時間帯(午前6時~10時)の1mm/時 以上の雨量の日数は、2020年では26日しかありませんでした。この年の平日は237日なので、そのうちの約11%と低い確率になります。
この26日の内の10日間は梅雨時期の6~7月が占めていて、この時期の大体平日の5日に1日は雨ということになります。しかし毎回が大雨というわけではなく、小雨(ちなみに1mmの雨量は、傘をさしている人もいればささない人もいる程度の小雨です。)も含まれているため、気にならないのであれば自転車で駐輪場を利用して通勤通学する方もいるかと思います。最近ではポンチョなどで駐輪場にいらっしゃる方も多くなりました。
2020年東京駅:平日朝の通勤時間帯(午前6時~午前10時)で1mm以上の雨量の日数 出典:気象庁「過去の気象データ」2020年分 東京駅
通勤通学時に自転車を利用されている方にとっては、雨が降ると駐輪場を利用できなくなり、定期利用を続けていくのはもったいないのでは?と感じてしまうことがあるかもしれません。しかし、通勤通学時間帯に雨が降らない月は3か月もあり、平均を見ると月に約2日(1か月の平日は平均20日)しか雨が降らないことになります。
このデータを見る限り、定期利用を続けていても損はないはずです。
いかがでしたでしょうか。
初回のコラムは「自転車に乗れない雨の日は意外と少ない?」ということで、雨の日の自転車利用について取り上げてみました。
早く梅雨が明けてもらいたいものです。
湿度が高かったり気温差が激しかったりと、体調を崩しやすい季節ですが、みなさん元気にお過ごしください。
そして定期利用をしていない方でも、「今日は自転車に乗ろうかな」という時は、是非、駐輪場の一時利用枠をご利用ください。